葉酸欠乏症の原因
野菜不足若しくは柑橘類の摂取不足、或はアルコール依存症に起因する栄養不足など、以下のような要因があげられます。
- 直接の摂取不足
- 吸収障害(非熱帯性スプルー(小腸の病気)、小腸の部分切除後)
- アルコールのとりすぎ
- 妊娠(葉酸必要量の増大)
- 下痢
- 葉酸拮抗剤の投与
- 血液透析
葉酸は、体内では微量しか蓄積できないため、摂取不足が継続すると数ヶ月程度で葉酸欠乏症(ようさんけつぼうしょう)を招きます。また妊娠及び授乳中は体内での葉酸利用度が上昇しているため、さらに葉酸欠乏症を招きやすく、人工透析に関しても同様のことが言えます。そのほかにも、抗生物質や抗痙攣薬の利用、飲酒が過剰である場合なども欠乏症を招きます。そして潰瘍性大腸炎に適用されるスルファサラジン、関節リウマチなどに適用されるメトトレキサートといった薬剤も、葉酸の吸収率を下げてしまいます。
葉酸欠乏症の症状
貧血が主な症状となりますが、初期段階では疲労感を訴えることもあります。また眩暈や呼吸困難、肌の蒼白、過敏といった貧血特有の症状を呈します。更に下痢やそれに伴う体重減少、舌が爛れて赤っぽくなり、味覚の機能も落ちてしまいます。葉酸はDNA合成のほか、正常赤血球を作り出すのに欠かせない成分であり、欠乏するとビタミンB12の症状と同様に貧血を呈します。
- 貧血になる
- 抵抗力が落ち病気にかかりやすくなる
- 神経過敏になる
- うつ状態になる
- 口内炎になる
- 胃潰瘍になる
- 動悸や息切れが起こる
- 食欲不振になる
- 胎児は場合は脳形成不全などの先天異常・幼児の場合は発育不全が起こる
葉酸欠乏症の治療
欠乏ですから、葉酸を補ってやればよいと言うことになります。葉酸を多く含む食品を積極的に摂るようにしたり、細菌では葉酸を配合した葉酸サプリメントも各種市販されていますので、それらを利用するのも賢い方法といえます。
葉酸を摂りすぎると…
葉酸は水溶性のため、過剰に摂取された分はすべて排泄されるので体の組織や器官内にたまることはないとされています。しかし稀に皮膚にアレルギー反応が出た例があるようです。
葉酸の過敏症としては、一日の摂取量が1〜10mgで、発熱・蕁麻疹・紅斑・そう痒症・呼吸困難を起こすことがあるとの報告もなされています。また葉酸の多量摂取によって糞中の亜鉛排泄量の増加や、亜鉛の吸収抑制が起こることが報告されています。